こんにちは、tanakaです。
今回は「font」プロパティの説明です。
「font」は、読みやすさに深く関わるフォントのプロパティです。
「読みやすいページ」を作るなら知っておいた方が良いでしょう。
しかし
プロパティ「font-family」は、少し難しくあります。
「font-family」が「よく分からなかったな」という方は、
とりあえず、以下の指定を入れておけば「大体なんとか」なります。
font-family: "Yu Gothic", YuGothic, "Yu Mincho", YuMincho, sans-serif, serif;
それでは、
詳しく説明していきます。
「font」とは?
「font」は、
「フォント」にまつわるプロパティです。
「フォント」は、
ページを作る上でとても大事なので覚えた方が良いでしょう。
「font」4種類のプロパティと一括指定
「font」には、
4種類のプロパティと一括指定があります。
1:font-family(使うフォントを決める)
2:font-size(大きさ)
3:font-weight(太さ)
4:font-style(斜体)
5:font = 一括指定
それでは、
詳しく説明していきます。
1:font-family(使うフォントを決める)
「font-family」は、
使うフォントを決めるプロパティです。
「font-family」について話すと、
とても長くなります。
なので
重要な部分だけ説明します。
1:「Windows」と「Mac」のフォント
2:フォントの種類
3:総称ファミリー名
4:「font-family」指定方法
5:「font-family」注意点
それでは、
詳しく説明していきます。
「Windows」と「Mac」のフォント
「font-family」の前に、
フォントを表示する機械について説明します。
今現在、ページを表示する機械は「4つ」あります。
1:Windowsパソコン
2:Macパソコン
3:iphone、iPad(iOS)
4:スマホ、タブレット(Android)
これらの4つに内臓されているフォントは、
全て同じではありません。
機械の種類によっては、
フォントがあったり、無かったりします。
例えば、
Windowsだけ | メイリオ、MS P |
Mac、iOSだけ | ヒラギノ |
Windows、Mac両方 | 游ゴシック、游明朝 |
このように機械、OSによって持っているフォントは違います。
ちなみにAndroidのフォントは、
よくわかりません。
フォントがなかったら「とりあえず機種依存文字で表示」
それでは、
指定したフォントがその機械になかったら
何も表示されないのでしょうか?
そんなことはありません。
「機械にないフォントを指定した」
「指定したフォントが無かった」
このような場合は、
とりあえず機械が持っているフォント(機種依存文字)で表示します。
なので
何か文字は出てくる仕組みになっています。(とても珍しい外国の文字でない限り)
フォントの種類
フォントは、たくさんの種類があります。
全て紹介できません。
なので
今回は、有名なフォントを紹介します。
ゴシック体
1:游ゴシック(Windows、Mac)
2:メイリオ(Windows)
3:ヒラギノ角ゴシック(Mac、ios)
<游ゴシック(ゆうごしっく)>
游ゴシックは「Windows、Macどちらにも入っている」フォントです。
「とめ」「はね」「はらい」の端が丸くなっているのが特徴です。
詳しくは「ゆうごしっく」で検索してください。
font-family: "Yu Gothic", YuGothic, sans-serif;
<メイリオ>
メイリオは「Windows専用」フォントです。
「とめ」「はね」「はらい」が角ばっているのが特徴です。
詳しくは「メイリオ」で検索してください。
font-family: Meiryo, sans-serif;
<ヒラギノ角ゴシック>
ヒラギノ角ゴシックは、「Mac、ios専用」フォントです。
クセがなく読みやすいフォントです。
詳しくは「ヒラギノ」で検索してください。
font-family: "Hiragino Kaku Gothic ProN", sans-serif;
明朝(serif)
1:游明朝(Windows、Mac)
2:MS P明朝(Windows)
3:ヒラギノ明朝(Mac、ios)
<游明朝(ゆうみんちょう)>
游ゴシックは「Windows、Macどちらにも入っている」フォントです。
明朝特有の美しさがあり、読みやすくキレイ。
詳しくは「ゆうみんちょう」で検索してください。
font-family: "Yu Mincho", YuMincho, serif;
<ヒラギノ明朝>
ヒラギノ明朝は「Mac、ios専用」です。
「はね」「はらい」がのびやかなフォント
詳しくは「ヒラギノ」で検索してください。
font-family: "Hiragino Mincho ProN", serif;
総称ファミリー名
総称ファミリー名とは、
フォントを「ジャンルでまとめた」フォント集です。
ゴシックは、ゴシックでまとめたフォント集。
明朝は、明朝でまとめたフォント集。
そのような感じです。
「総称ファミリー名」で指定した場合、
「総称ファミリー」の中からOS、ブラウザが適切なフォントを選択してくれます。
「font-family」は、
「フォント名」「総称ファミリー名」どちらでも指定ができます。
font-family: Meiryo, sans-serif;
<総称ファミリー一覧>
総称ファミリー名 | 所属するフォント | |
sans-serif | ゴシック | 游ゴシック メイリオ ヒラギノ角ゴシック など |
serif | 明朝 | 游明朝 ヒラギノ明朝 など |
cursive | 英文・筆記体 | 主にアルファベット のため説明は省略 |
fantasy | 英文・装飾系 | 主にアルファベット のため説明は省略 |
monospace | 等幅 | MSゴシック MS明朝 MS P明朝 |
「font-family」指定方法
「font-family」の指定には「ルール」があります。
そのルールは「””をつけるか」「””をつけないか」です。
<「font-family」指定での「””」ルール>
フォント名の状態 | ”” | 指定のやり方 |
連続するアルファベット | なし | font-family: YuGothic font-family: YuMincho font-family: Meiryo |
日本語のフォント名 | あり | font-family: “MS P明朝” |
間にスペースが入るアルファベット | あり | font-family: “Yu Gothic Medium” font-family: “Yu Mincho” font-family: “Hiragino Mincho ProN” |
「font-family」注意点
「font-family」は、左から順番に実行されます。
なので
表示させたいフォントは、なるべく「左へ寄せて」ください。
<「font-family」指定例>
font-family: YuGothic, YuMincho, sans-serif, serif;
「font-family」は、
左から実行されます。
1:游ゴシック
2:游明朝
3:総称ファミリー(ゴシック)
4:総称ファミリー(明朝)
この順番で指定すると「游ゴシック」「游明朝」が優先的に表示されます。
もし「游ゴシック」「游明朝」がなかったら
「sans-serif」「serif」の中から適切なフォントが選ばれます。
2:font-size(大きさ)
「font-size」は、
フォントの大きさを指定するプロパティです。
「font-size」の値は2種類です。
1:数値(px emなど)
2:パーセント
パーセントは「親要素のfont-size」に対してのパーセントになります。
font-size: 32px;
font-size: 2em;
font-size: 120%;
3:font-weight(太さ)
「font-weight」は、
フォントの太さを設定します。
2通りの指定ができます。
1:数値指定
2:名称指定
「font-weight」の値は「9種類」あります。
数値が大きくなると「文字は太く」なります。
詳しくは、以下の通りです。
数値 | 名称 |
100 | Thin |
200 | Extra Light |
300 | Light |
400 | Normal |
500 | Medium |
600 | Semi Bold |
700 | Bold |
800 | Extra Bold |
900 | Black |
「font-weight」は「100〜900」の9種類です。
しかし
日本語は「100〜900」すべてが用意されている訳ではありません。
主に用意されているのは「400」「700」です。
なので
指定するのは「400」「700」
もしくは「normal」「bold」になります。
font-weight: 400;
font-weight: 700;
font-weight: normal;
font-weight: bold;
4:font-style(斜体)
「font-style」は、
フォントを斜体にするプロパティです。
斜体は、日本語にとって一般的ではありません。
なので
「italic」「oblique」どちらを指定しても同じ斜体になります。
「font-style」の値は3つあります。
1:normal = 斜体にしない(デフォルト)
2:italic = 斜体
3:oblique = 斜体
font-style: normal;
font-style: italic;
font-style: oblique;
まとめ
「font」は、フォントに関わるプロパティです。
1:フォントの種類
2:大きさ
3:斜体
特に「フォントの種類」である「font-family」は重要です。
とはいえ
「font-family」は難しいので
とりあえず
以下の指定を入れておけば「大体なんとか」なります。
font-family: "Yu Gothic", YuGothic, "Yu Mincho", YuMincho, sans-serif, serif;
左から | ||
1 | “Yu Gothic” | Windows(游ゴシック) |
2 | YuGothic | Mac(游ゴシック) |
3 | “Yu Mincho” | Windows(游明朝) |
4 | YuMincho | Mac(游ゴシック) |
5 | sans-serif | 総称ファミリー(ゴシック) |
6 | serif | 総称ファミリー(明朝) |
FontAwesomeを使うなら「font-weight」に注意
「FontAwesome」を使うなら「font-weight」に注意してください。
「Font Awesome(無料版)」は、
font-weightが「400」「900」だけです。
それ以外の値を入れるとアイコンは表示されません。
とにかく
「Font Awesome」は「400、900」と覚えてください。
<「Font Awesome」とは>
「Font Awesome」とは、
Dave Gandy氏らが作った「とても便利なアイコン群」です。
ツイッターやインスタグラムなど
自作するには難しいアイコンが用意されており、とても便利なアイコン群です。
以上
css「font」読みやすさに深く関わるフォントのプロパティ(html,css)
の話でした。
ありがとうございました。